２３　固定資産評価証明（名寄帳）の地番で登記簿を調べても存在しない場合の登記簿調査

田舎の山林、田、畑の固定資産評価証明について、登記簿上の地番と異なる自治体独自の符号をつけた固定資産評価証明（名寄帳）が出てきて、自治体の付けた地番らしきもので登記簿を取ろうとしても、該当なしとされる場合があります。

このような場合、実務的には、

１　自治体に確認をする

２　法務局に確認をする

をまずは試すこととなります。

良くあるパターンとしては、自治体の評価証明には、「Ａ町３号１−２−３１」１００�uと記載されているものの、「Ａ町３号１−２−３１」の登記簿を取ろうとすると該当がなく、実際の登記簿は、「Ａ町３号１−２」３００�uが作成されており、これに自治体がつけた「Ａ町３号１−２−３１」１００�uが含まれているケースがあります。

また、自治体の評価証明には、「Ａ町１号２」９９８�uと記載されているものの、登記簿を取ると該当はなく、法務局に同面積や所有者から該当しそうな土地の登記簿はどれかを確認してみると、登記簿上の表記は、「Ａ町１号２・３・４合併」が正式表記であると回答されたケースがありました。

これを、オンライン閲覧でとろうとしたときに、

「Ａ町１号２」「Ａ町１号３」「Ａ町１号４」「Ａ町１号２−３−４」「Ａ町１号２・３・４」ではいずれも取れず、

「Ａ町１号２・３・４合併」と完全一致表記のみでしか取れず、ここは要注意です。

ある程度、表記ゆれは対応してほしいところですが、完璧なシステム構築は、なされていないのが現状のようです。

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