〔別紙〕
「東京モデル」(試行)による解決事例
事例1 生活費と医療費をキャッシングしたことがきっかけで多重債務に陥ったケース
【相談内容】 20年くらい前から、生活資金が足りないときに少額のキャッシングをしていたが、滞りなく返済をしていた。夫が退職後に病気になり、通院費がかかるようになったことからキャッシングの額が増えた。返済額が増え、返済のためにキャッシングをするという悪循環に陥り、最終的に総額200万円の債務額になり毎月10万円を返済しなければいけなくなった。どうしていいかわからず生きていくのがつらい。(60代、女性)
【センターの対応】 センターから相談者に、「借金の問題」は必ず解決するので安心するように伝え、20年前からキャッシングをしているなら、利息制限法の引き直し計算をして、債務額を減らすことができる可能性があることを助言した。これまでのキャッシングの額と返済状況を債務整理表に書いて、法律専門家に相談するよう促したところ、相談者は、弁護士への相談を希望したので、希望の日時を聞き取り、弁護士会の相談窓口と日程調整した。相談者は、弁護士に相談、解決に向けて債務整理をすることになった。
事例2 親の事業資金の借入で返済が困難になったケース
【相談内容】 父の事業資金のために、20代の頃から200万円の借り入れをし、頑張って6年前に完済した。その後、父から再び事業資金が必要になったと頼まれ、6社から220万円を借りた。結婚をして住宅ローンを抱え、その上、毎月10万円以上の返済をしないといけなくなり、生活が苦しい。(30代、女性)
【センターの対応】 完済した債務も現在の債務も利息が29.2%で借りているものが多かったので、利息制限法の引き直しにより現在の債務は少なくなり、6年前の債務も過払いがある可能性があった。債務整理を法律専門家に依頼するよう助言し、相談者の希望日時を予約した。その後、相談者から、「安定した収入があり3年以内に完済できる見込みがあるので任意整理が可能」と弁護士の助言を受けたと報告があった。
事例3 次々販売の被害を多重債務相談として解決したケース
【相談内容】 自宅を訪ねてきた布団販売事業者からムートン(50万円)を購入したことがきっかけで、同じ事業者や別の事業者が次々に訪ねてきて、5年間で、8社から13件600万円の契約をしてしまった。事業者が訪問してくる度に、「お金がない」「必要ない」などと言って断ったが、「分割払いにすれば、月々は5千円からでもいい」と押し切られて契約をしなければいけない状況になった。8社のうちの1社の担当者から、50万円払ったら解約をしてあげると言われ、キャッシングをしてその担当者に渡したが、騙されたことがわかった。 付き添いの仕事と年金で毎月30万円近い収入があるが、毎月16万円以上の支払いになり、家賃を払ったら食べていくことができなくなった。借金を整理して、何とか生活することができるようになりたい。(60代、女性)
【センターの対応】 当初は、契約トラブルの相談として受け付けたが、連絡がとれない事業者があったり、既に商品がないものもあり、センターから事業者交渉をすることが困難であった。このため、相談者に、契約総額、支払総額、月々の支払額などを整理するよう助言し、弁護士会の相談窓口に予約を入れた。その後、相談者から、弁護士相談を受け、自宅などの資産がなかったので自己破産をすることになり、生活の目途が立ったと報告があった。
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